ED(勃起不全)の治療薬としてバイアグラ、レビトラ、シアリスの3つが有名です。持続力がないためにセックス中に中折れしたり、硬さが足りなかったりして医療機関を受診すると、必ずといっていいほどこれらの薬が処方されます。

それでは、勃起改善薬の中でも薬ごとにどのような違いがあるのでしょうか。

薬によって効果や持続力、副作用を含め注意点が大きく異なります。そこで、それぞれの薬ごとの違いや特徴について確認していきます。

ED治療薬の用法用量

勃起不全治療薬を服用するとき、薬によって用法用量が多少異なるものの、基本的な使い方は同じです。それは、最高でも1日1回の服用に留めるということです。つまり、一度服用したら24時間以上は時間をあける必要があります。

1日1回の服用さえ守れば、基本的にはどの薬も使い方は同じです。

なお、薬ごとに服用量の違いはありますが、何か疾患を抱えているなど特別な理由がない場合は最高用量を服用します。

例えば、バイアグラには25mgと50mgの二種類があります。このうち、バイアグラ50mgを活用するのが一般的です。同じように、シアリスには5mg、10mg、20mgがあり、通常は20mgを使用します。

バイアグラ レビトラ シアリス
錠剤の種類 25mg、50mg 5mg、10mg、20mg 5mg、10mg、20mg
用法用量 1日1回1錠 1日1回1錠 1日1回1錠

服用のタイミング

ただ、ED治療薬を選ぶうえで重要となる要素として服用のタイミングがあります。つまり、どのタイミングで薬を飲むのかによって効果が大きく変わってくるのです。

バイアグラの場合、薬の効果が表れるまでに30~60分ほどかかります。そのため、女性とエッチする30分以上前までに薬を飲むと、その効果が期待できます。

バイアグラの持続時間は5~6時間ほどです。そのため、タイミングを見計らって薬を飲まなければいけません。

一方でレビトラでは、薬の効果が表れるまでに20~30分ほど必要です。レビトラはバイアグラよりも素早く効果を期待することができます。例えば、女性と一緒にホテルへ到着した後に薬を服用したとしても、少し会話を交わしたりシャワーを浴びたりすれば、問題なく薬の効果を得ながらセックスすることができます。

レビトラの持続時間は5~6時間ほどです。薬を飲んで何十時間も作用するわけではないため、エッチする直前に服用すると効果的です。

また、シアリスの場合は24時間以上にわたって効果が持続します。服用して効果が表れるようになるまで3時間ほど必要なので、女性とエッチをするかなり前に服用し、セックスに備えるようにしましょう。

バイアグラ レビトラ シアリス
効果が表れる時間 約30~60分 約20~30分 約3時間
効果の持続時間 5~6時間 5~6時間 24時間以上

食事の影響を考慮する

なお、勃起改善薬を理解するうえで欠かせないのが食事の影響です。バイアグラは食事の影響を受けることが知られており、食後に服用することで薬の作用が半減します。つまり、十分な勃起改善作用を得ることができません。

彼女や妻とエッチする場合であれば、セックスする時間を予測できるので薬を服用するタイミングを図りやすいです。このとき、食事をして約2時間が経過した後にバイアグラを飲めば問題ありません。

ただ、実際はそのような場合だけではありません。女性と会話を交わした後にホテルへ連れ込むケースであれば、多くの場合で食事をとった後にホテルへ向かうことになります。その場合、食事とアルコールを取った状態で薬を服用することになるため、薬の効果を十分に得ることができなくなるのです。

そのため、食後に女性とエッチすることを考えている場合、バイアグラではなくレビトラやシアリスを使用しなければいけません。レビトラやシアリスであれば、食事の影響を受けないことが確認されています。

勃起後の硬さ比較

中折れが心配な人にとって、持続力だけでなく勃起後の硬さについて心配する人も多いです。ED治療薬の中で最もギンギンに勃起するのはどの薬なのでしょうか。

24時間以上の効果があるため、非常に使い勝手の良いシアリスはバイアグラやレビトラに比べると、どうしても勃起後の硬さは弱くなってしまいます。

その点、バイアグラの勃起力は強いです。シアリスよりも硬く勃起させることができます。ただ、バイアグラよりも硬く勃起させるのがレビトラです。

例えば糖尿病患者の場合、神経に障害が起きていたり動脈硬化が進んでいたりして、たとえバイアグラやシアリスを飲んでいたとしてもEDから回復しないことが多いです。そうした重度の糖尿病患者であっても、レビトラでは勃起改善効果を得たことが臨床試験で明らかになっています。

ED治療薬の副作用

薬を服用するうえで避けることのできない問題が副作用です。薬である以上、勃起改善薬には副作用があります。

どの薬でも共通しますが、ほてり、潮紅、頭痛、目の充血、動悸などの副作用が起こります。

ただ、副作用が表れる頻度は異なり、即効性の高いバイアグラやレビトラでは、薬が作用している5~6時間のときにこうした副作用が一時的に表れやすくなります。それに対してシアリスでは、バイアグラやレビトラに比べて作用がマイルドなため、副作用を生じる頻度は少なくなります。

薬の相互作用(飲み合わせ)と投与禁忌

薬を使用するとき、他の薬との飲み合わせを考慮して服用しなければいけません。薬によっては併用禁忌(絶対に一緒に服用してはいけない薬)があるため、これについて知っておく必要があります。

勃起改善薬の場合、どの薬であっても併用禁忌となる医薬品として硝酸薬があります。硝酸薬は狭心症の治療薬として利用されます。

ED治療薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)と硝酸薬は作用機序が同じです。まったく同じ働きによって血管を拡張させ、勃起を改善させたり、狭心症を治療したりするのです。血管拡張作用がペニスに働けばEDを治療し、心臓の血管に作用すれば狭心症治療薬になるというわけです。

同じ作用をするため、両剤を併用すると薬の作用が強まって副作用が表れやすくなります。そのため、どのED治療薬であっても硝酸薬との併用は禁忌です。

ただ、そのほかの薬によっては、バイアグラ、レビトラ、シアリスで併用禁忌の薬が異なってきます。併用禁忌の薬には、それぞれ以下のようなものがあります。

表では「〇:処方可能、△:一部の薬で処方不可、×:併用禁忌なので処方不可」で分けています。

バイアグラ レビトラ シアリス
硝酸薬 × × ×
抗HIV薬 ×
抗真菌薬
抗不整脈薬

バイアグラ、レビトラ、シアリスで比較すれば、併用禁忌の薬が少なく使いやすいのはシアリスです。一方でレビトラは併用禁忌が他の薬に比べて多いです。

また、併用禁忌(薬の飲み合わせ)ではなく、「このような状態の患者さんに投与してはいけない」というものも存在します。これには、以下のようなものがあります。

バイアグラ レビトラ シアリス
脳梗塞・脳出血 6ヵ月以内の既往歴は× 6ヵ月以内の既往歴は× 6ヵ月以内の既往歴は×
心筋梗塞 6ヵ月以内の既往歴は× 6ヵ月以内の既往歴は× 3ヵ月以内の既往歴は×
重度の肝障害 × × ×
低血圧 最大90mmHg以下、または最小50mmHg以下は× 最大90mmHg以下は× 最大90mmHg以下、または最小50mmHg以下は×
高血圧 最大170mmHg以上、または最小100mmHg以上は× 最大170mmHg以上、または最小100mmHg以上は× 最大170mmHg以上、または最小100mmHg以上は×
透析中 × 〇(低用量から投与)
網膜色素変性症 × × ×

脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を患っている人であれば、6ヵ月以内(心筋梗塞の場合、シアリスでは3ヵ月以内)の既往歴をもつ人は禁忌です。ED治療薬は血管を拡張させる作用があるため、脳や心臓の血管に負担をかけるからです。

また、低血圧や高血圧の人も同様に禁忌です。ただし、高血圧治療薬を活用するなどして血圧をコントロールできている場合、勃起改善薬を投与しても問題ありません。

ED治療薬の値段

ここまで、薬の性質について解説してきました。ただ、勃起不全の治療薬を処方してもらう場合、全額自費になります。一般的な医療のように3割負担で薬を処方してもらえるわけではありません。

薬代は非常に高額になります。そのため、薬を服用する場合は薬代まで考慮したうえで活用しなければいけません。

勃起改善薬の場合、薬の値段は医療機関によって自由に決めることができます。ただ、一般的な相場は以下のようになります。

バイアグラ レビトラ シアリス
値段 25mg/1,300円

50mg/1,500円

10mg/1,500円

20mg/2,000円

10mg/1,700円

20mg/2,000円

例えばシアリスであれば、シアリス錠20mgを服用するときに一錠で2,000円ほどになります。このように、勃起改善薬は非常に高価な薬だといえます。

個人輸入代行で安くED治療薬を手に入れる

どれだけ優れた薬があったとしても、値段が高ければ何度も使用することができません。特にED治療薬では全額自費なので、なかなか手を出せない薬だといえます。

そこで、多くの人が利用するものとして個人輸入代行(通販)があります。

個人輸入代行とは、「海外で売ってある薬を購入した後、日本へ郵送する(個人輸入する)」というものです。ただ、自ら海外へ出向いて薬を購入した後、日本へ持ち帰るのは現実的ではありません。そこで、個人輸入代行の会社を活用するのです。

難しそうに聞こえますが、Amazonのような通販で注文するのと同じ感覚です。特別な手続きは必要ないため、一般的な通販と同じだと考えてください。

しかし、個人輸入代行であっても先発医薬品はやはり非常に高価です。そこで、ジェネリック医薬品を注文するといいです。

例えば、私が個人輸入代行でシアリスのジェネリック医薬品を注文したとき、5箱(20錠)を購入して2,200円ほどでした。つまり、一錠220円ほどの値段です。これであれば、手を出しやすい価格だといえます。

もちろん、正規品(先発医薬品)を服用しても問題ないです。ただ、値段のことが心配な場合はジェネリック医薬品の個人輸入代行を活用するようにしましょう。

結局、どのED治療薬が最強なのか

勃起障害を改善させる薬について比較し、その違いを確認してきました。ただ、結局のところ、どのED治療薬が最強なのでしょうか。

勃起改善薬については、どれが適切というのはありません。人によって求めていることが異なるからです。

まず、世界で初めてのED治療薬であり、ブランドや知名度が最も優れている薬がバイアグラです。長年にわたって使用されているため、副作用への対処法などもわかっています。

バイアグラは即効性のある薬であり、ペニスを硬く勃起させることができます。

また、バイアグラよりも素早く薬の効果を得ることができ、より硬さを得ることのできる薬がレビトラです。食事の影響をほとんど受けない点もバイアグラに比べて優れています。

即効性やペニスの硬さを求める場合はレビトラが適しています。

他にも、24時間以上にわたってマイルドな作用を示す薬がシアリスです。勃起時の硬さという意味ではバイアグラやシアリスに劣りますが、服用して24時間以上も薬の効果を得ることができるという大きな利点があります。

シアリスは長時間にわたって作用することから、ED治療薬の中でのシェアはトップです。副作用がマイルドなこともあり、シアリスが処方されやすいのです。

そこで、シアリスであっても勃起改善効果が不十分な場合、バイアグラやレビトラなどの使用を検討するといいです。

バイアグラ、レビトラ、シアリスとED治療薬にはそれぞれ特徴があります。これらの違いを知ったうえで薬を使用すれば、より幸せなセックスライフを送れるようになります。